最近では、対面でのカウンセリングだけでなく、スマートフォンやパソコンを使ったオンラインカウンセリングが注目を集めています。
時間や場所にとらわれず、自宅から専門家に相談できる手軽さが魅力です。
しかし、数多くあるサービスの中から、自分に合ったカウンセリングを選ぶのは難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、口コミ評価の高い人気オンラインカウンセリングサービス5社を徹底比較しながら、選び方のポイントや利用時の注意点についても詳しく解説します。
オンラインカウンセリングサービスを選ぶポイントとは？
自分にぴったりのオンラインカウンセリングを見つけるには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
自分の悩みに合った専門分野があるか確認する
オンラインカウンセリングを選ぶうえで最も重要なのは、自分の抱えている悩みに対応できる専門家がいるかという点です。
たとえば、うつ、不安、家族問題、職場のストレスなど、それぞれに専門のカウンセラーが存在します。
信頼性を重視するなら、厚生労働省のメンタルヘルスQ&Aを参考にして、どのような支援が必要かを明確にしましょう。
サービスによって得意分野が異なるため、自分の悩みに特化したサポートがあるか確認することが重要です。
また、子育てや夫婦関係など特定のライフステージに対応したサービスも増えています。
対応しているカウンセラーの資格や経歴を見る
信頼できるカウンセラーが在籍しているかどうかも、サービス選びにおいて非常に大切です。
公認心理師や臨床心理士など、国家資格を持つ専門家が対応しているかをチェックしましょう。
一部のサービスでは、プロフィールに詳細な経歴や専門分野が記載されており、事前に確認することができます。
資格制度について詳しく知りたい方は、日本心理研修センターの公式情報が参考になります。
予約の取りやすさ・対応時間をチェックする
オンラインカウンセリングは予約制が基本となるため、自分のスケジュールに合わせて予約が取りやすいかを確認しましょう。
特に平日夜間や土日に対応しているかどうかは、多忙な社会人にとって大きなポイントになります。
また、カウンセラーとのマッチング後すぐに相談できるサービスもあるため、柔軟な対応が可能かチェックしておくと安心です。
24時間予約可能なシステムを導入しているサービスもあります。
プライバシーへの配慮がされているか確認する
メンタルヘルスに関する相談はとても繊細な内容を含むため、プライバシー保護の取り組みが明確かをチェックすることが必要です。
個人情報保護方針（プライバシーポリシー）がしっかりしているかを確認し、通信が暗号化されているかなど技術的な安全性にも注目しましょう。
信頼性の高いサービスは、プライバシーマークを取得している場合があります。
また、相談内容が記録される場合の取り扱いについても事前に確認しておくと安心です。
オンラインカウンセリングの選び方をわかりやすく解説
多くのサービスがある中で、自分に合ったオンラインカウンセリングを選ぶための具体的な比較ポイントをご紹介します。
テキスト・電話・ビデオなど希望の相談方法を選ぶ
オンラインカウンセリングには、テキストチャット、音声通話、ビデオ通話の3つの方法があります。
人と顔を合わせるのが苦手な方にはテキストがおすすめですし、表情や声のトーンまで伝えたい場合はビデオ通話が適しています。
自分の話しやすいスタイルに合わせて選ぶことが、継続のしやすさにもつながります。
各サービスがどの形式に対応しているかを比較するのがポイントです。
継続利用しやすい料金体系かどうかをチェックする
カウンセリングは一度だけでなく、継続して相談することが効果的とされています。
そのため、月額定額制なのか、1回ごとの料金設定なのか、自分にとって負担の少ない料金体系かを確認することが大切です。
サービスによっては、相談回数無制限のプランも用意されています。
料金の透明性も重要で、追加料金やキャンセル料などの有無も事前に確認しましょう。
初回無料相談やお試しプランがあるか確認する
はじめてオンラインカウンセリングを利用する方は、無料で体験できるかどうかを重視しましょう。
初回無料相談やお試しプランがあると、実際の雰囲気やカウンセラーとの相性を確認することができます。
試してみて合わなければ他のサービスに乗り換えることもできるため、失敗のリスクが少なくなります。
特に初めて利用する方にとって安心材料となります。
キャンセルや予約変更がしやすいかを見る
日常生活の中で、急な予定変更は避けられません。
そのため、キャンセルや予約変更が柔軟にできるかを事前に確認しておくことが重要です。
サービスによっては、前日までなら無料で変更できる場合もあります。
無断キャンセルに対するペナルティがあるかどうかも確認しておきましょう。
オンラインカウンセリングを利用するメリットとデメリット
オンラインカウンセリングには多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。
自宅から相談できるから通う必要がない
移動の手間が省けるのは、オンラインカウンセリング最大のメリットの一つです。
外出が難しい方、地方に住んでいる方、育児や介護で家を離れられない方にも適しています。
カフェや車内など、自分がリラックスできる環境から相談できるため、ストレスが少なく済みます。
通院のストレスや交通費の削減にもつながります。
全国どこからでも専門家に相談できる
住んでいる地域に関係なく、全国の優秀なカウンセラーとマッチングできるのも大きな魅力です。
地方に住んでいて専門家が少ない場合でも、オンラインなら自宅から高い専門性のサポートが受けられます。
また、外国に住んでいる日本人が日本語で相談できる点でも支持されています。
このグローバルなアクセスのしやすさが、利用者の幅を広げています。
人目を気にせず話せるメリットがある
対面カウンセリングに抵抗がある方には、オンラインが向いています。
顔を見せずに相談できることで、より率直に話せるという人も多いです。
特に匿名性を保ちたい場合や、知り合いに会いたくない人にとって安心材料になります。
テキスト形式なら、時間をかけて自分の気持ちを整理しながら伝えることも可能です。
対面に比べて感情が伝わりづらいこともある
一方で、オンラインでは対面ほど非言語的なコミュニケーション（表情・声のトーン・体の動きなど）が制限されることがあります。
これにより、カウンセラーがクライアントの状態を正確に把握しづらい場合があります。
ネット接続の不具合があると、会話が途切れてしまうこともあり、対話の質に影響が出る可能性があります。
この点はサービス選びの際に留意しておくべきです。
口コミ評価から見るオンラインカウンセリングの特徴
実際のユーザーの声から、オンラインカウンセリングの良い点・改善点を知ることができます。
実際に悩みが改善されたという声が多い
多くの口コミで、実際に心が軽くなった、ストレスの原因がはっきりしたといったポジティブな体験談が見られます。
特に、継続的に相談することで、自分自身の考え方の癖や、感情のパターンを理解できたという人が多いです。
改善が見られることで、生活全体の質が向上したという声も少なくありません。
こうした成果が、口コミでの高評価につながっています。
対応が丁寧で話しやすいカウンセラーが多い
「優しく受け止めてくれた」「話しやすくて緊張しなかった」など、カウンセラーの対応力の高さを評価する声が多くあります。
初めてでもリラックスできるような雰囲気づくりをしてくれるカウンセラーが多い点が特徴です。
プロフィールから事前に人柄をチェックできるのも安心材料となります。
実際に自分の言葉を否定せずに受け入れてくれる対応に、涙を流したという人もいます。
予約が取りやすくて継続しやすいと評判
サービスによっては、予約の取りやすさや柔軟なスケジュール調整が高評価を得ています。
忙しい人でも、自分の空いた時間に合わせて相談ができるので、無理なく継続できます。
夜間や休日に対応しているカウンセラーも多く、スケジュールに縛られないのがメリットです。
仕事や学校が終わったあとでも利用できる点が、支持される理由のひとつです。
プラットフォームの使いやすさが好評
多くの口コミで、「操作がわかりやすい」「ストレスなく利用できる」といった意見が寄せられています。
スマートフォンのアプリやLINEで手軽にアクセスできるサービスも増え、デジタルに不慣れな方でも安心です。
UI（ユーザーインターフェース）が見やすく、直感的に操作できることが、継続のしやすさにもつながっています。
特に高齢者やテクノロジーに不安のある方でも安心して利用できる工夫がされています。
口コミ評価が高いオンラインカウンセリングおすすめ5社を徹底解説
ここでは口コミ評価が高く、信頼性のある5つのオンラインカウンセリングサービスを紹介します。
cotree（コトリー）｜専門性と安心感が高評価
cotreeは臨床心理士や公認心理師が多数在籍しており、専門性の高いサポートが受けられることで知られています。
匿名相談も可能で、プライバシー保護にも配慮されている点が人気の理由です。
1回ごとの相談から月額プランまで料金体系も柔軟で、ニーズに合わせて選べます。
利用者の満足度が高く、初めての方にもおすすめできるサービスです。
マイシェルパ｜医師監修で本格的なサポート
マイシェルパは精神科医が監修している点が特徴で、医療と連携した安心感が魅力です。
発達障害やHSP（繊細さん）など専門的な対応に強く、個別の悩みに合わせたカウンセリングが可能です。
初回無料で試せるプランもあり、まずは気軽に始めたい方に適しています。
医療機関と連携して必要な場合には受診を促す体制も整えられています。
うららか相談室｜臨床心理士・公認心理師が多数在籍
うららか相談室は、国内最大級のオンラインカウンセリングサービスで、700名以上の専門家が在籍しています（2024年現在）。
電話・ビデオ・テキストから相談方法が選べる点も柔軟性があり、使いやすさで好評です。
カウンセラーの詳細なプロフィールを確認できるため、安心して相談相手を選べます。
カウンセラー選びに迷った際のサポートも充実しています。
mentally（メンタリー）｜LINEで気軽に相談可能
mentallyは、LINEアプリで相談ができる新しい形のカウンセリングサービスです。
テキストチャット中心で、隙間時間に相談できる手軽さが若年層に人気です。
相談内容に応じて、最適なカウンセラーをAIが自動でマッチングしてくれる仕組みも特徴的です。
継続しやすい月額制で、費用を抑えながらも質の高い相談が可能です。
BetterHelp（ベターヘルプ）｜英語対応で海外在住者にも人気
BetterHelpはアメリカ発のオンラインカウンセリングサービスで、海外在住の日本人やバイリンガルの方に人気です。
24時間対応のチャット機能やビデオ通話など、多彩な相談形式を用意しています。
英語でのカウンセリングを希望する方には理想的なプラットフォームです。
カウンセラーとのマッチングの仕組みも充実しており、世界中から利用者が集まっています。
料金とサービス内容で選ぶオンラインカウンセリングのおすすめ
オンラインカウンセリングはサービスによって料金体系や提供される機能が異なります。
自分の予算や相談頻度に合ったサービスを選ぶことが大切です。
月額プランや単発相談など柔軟な料金設定を選ぶ
オンラインカウンセリングには「月額制」と「単発料金制」の2つのタイプがあります。
継続的に相談したい人には、月額制がコストパフォーマンスに優れています。
例えば、cotreeでは月額9,800円から週1回の相談が可能です。
一方で、単発での相談ができるサービスもあり、「必要なときだけ利用したい」という方に向いています。
柔軟な料金設定があるサービスを選ぶことで、経済的な負担を軽減しやすくなります。
無料体験があるサービスでお試ししやすい
初めて利用する人は、無料相談やお試しプランの有無をチェックするのが賢明です。
例えば、マイシェルパでは初回の無料カウンセリングが受けられ、自分に合うかどうかを確認できます。
このような制度は、カウンセラーとの相性やサービスの使い勝手を確認する上で大変役立ちます。
「合わないかも…」という不安を減らすためにも、お試しができるサービスは非常におすすめです。
テキスト・通話・ビデオの相談形式を比較する
相談形式もサービスによって異なります。
テキストのみ、音声通話、ビデオ通話など複数から選べるサービスは特に便利です。
たとえば、うららか相談室では利用者が自由に相談形式を選ぶことができ、その日の気分や環境に応じて使い分けることができます。
自分のコミュニケーションのスタイルやプライバシーを守りたい気持ちに合った形式を選ぶと、より安心して相談できます。
相談形式が合っていないと、効果が半減することもあるため慎重に選びましょう。
オンラインカウンセリングはどんな人におすすめ？
オンラインカウンセリングは、さまざまなライフスタイルや性格に対応できる柔軟なサービスです。
通院が難しい忙しい人に向いている
多忙なビジネスパーソンや子育て中の親など、定期的に通院する時間が取れない人にとって、オンラインカウンセリングは非常に便利です。
仕事の合間や夜間、自宅で落ち着いて相談できるのが魅力です。
病院や相談室への移動が不要なため、交通費や移動時間も節約できます。
時間的な負担を減らして、メンタルケアを継続的に行えるのがメリットです。
人と会って話すのが苦手な人にぴったり
対面での会話に不安を感じる人にとっても、オンラインは話しやすい環境を提供してくれます。
特にテキスト形式は、顔を合わせる必要がなく、言葉をゆっくり選べるため、自分の気持ちを整理しやすいです。
「自分の気持ちをうまく言えない」と悩む方にも、安心して利用してもらえます。
匿名で相談できるサービスもあるので、さらに心理的ハードルが下がります。
気軽に話を聞いてほしい人におすすめ
深刻な問題でなくても、誰かに話を聞いてもらいたいときにオンラインカウンセリングは有効です。
「ちょっとモヤモヤする」「第三者に聞いてほしい」といった軽い悩みでも気軽に相談できます。
特にLINEやチャットベースのサービスは、メッセージ感覚でやり取りできるのでハードルが低いです。
心の不調を感じたときの「最初の一歩」として、オンラインの利便性は大きな助けになります。
オンラインカウンセリングを利用する際の注意点
安心して利用するためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
医療行為ではないことを理解する
オンラインカウンセリングは、精神科や心療内科の診療ではありません。
診断や薬の処方などの医療行為は行えないため、重度のうつや統合失調症など、治療が必要なケースは医療機関を受診しましょう。
境界線を理解した上で、オンラインを「話すことで心を整える手段」として活用することが大切です。
厚生労働省e-ヘルスネットには、専門医療機関の情報が掲載されています。
緊急対応が必要な場合は病院へ行くこと
自殺念慮や強い不安・衝動など緊急性が高い状況では、必ず医療機関や相談窓口に連絡をしましょう。
オンラインカウンセリングでは、即時の対応が難しいケースがあります。
緊急時の対応先としては、いのちの電話や地域の精神保健福祉センターなどを活用してください。
あくまでオンラインカウンセリングは「日常の心のケア」として捉える必要があります。
個人情報の取り扱いに注意する
相談内容にはプライベートな情報が多く含まれるため、個人情報の取り扱いが明確なサービスを選びましょう。
利用前には、プライバシーポリシーや情報管理体制について確認することが重要です。
また、相談内容が第三者に共有されないこと、通信が暗号化されていることなどもチェックポイントです。
個人情報保護委員会のサイトも参考にしましょう。
オンラインカウンセリングに関するよくある質問
初めてオンラインカウンセリングを利用する方の不安を解消するため、よくある質問をまとめました。
どのくらいの頻度で相談すればいい？
人によって適切な相談頻度は異なりますが、週1回または月2回程度が一般的です。
継続して話すことで、カウンセラーとの信頼関係が築け、より深い話ができるようになります。
まずは自分の生活リズムに無理のない頻度から始めてみましょう。
状態に応じて回数を調整する柔軟さもオンラインならではの特徴です。
オンラインカウンセリングは保険適用される？
基本的に、オンラインカウンセリングは保険適用外となります。
医療機関での診療と異なり、自由診療扱いのため、全額自己負担になります。
ただし、会社の福利厚生や自治体の補助制度で一部費用を支援しているケースもあります。
詳しくは勤務先や自治体のホームページなどで確認しましょう。
未成年でも利用できる？
多くのサービスで、13歳以上または保護者の同意がある場合に利用可能です。
未成年の方が利用する場合は、保護者と一緒にサービス選びや利用規約の確認を行うとよいでしょう。
学校でのストレスや友人関係の悩みを相談することで、心の負担を軽減できます。
青少年向けに専門のカウンセラーが対応しているサービスもあります。
相談内容が他人に知られることはない？
信頼できるオンラインカウンセリングサービスでは、相談内容の秘密保持が徹底されています。
多くのサービスがSSLなどの暗号化技術を用いており、第三者に内容が漏れることはありません。
ただし、個人情報の取り扱いやデータ保管方針は各社で異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
サービス選びの段階でプライバシー対策に注目しましょう。
まとめ｜口コミ評価の高いオンラインカウンセリングのおすすめを徹底比較
オンラインカウンセリングは、忙しい現代人や、心に不安を抱えるすべての人にとって、新しい心のケアの選択肢となっています。
この記事では、選び方のポイントから具体的なサービス紹介、注意点までを幅広く解説しました。
口コミ評価の高いサービスとしては、「cotree」「マイシェルパ」「うららか相談室」「mentally」「BetterHelp」などがあります。
自分に合ったサービスを選ぶことが、継続と改善への第一歩です。
無料相談やお試しプランを活用して、まずは一歩を踏み出してみましょう。
